いしかわ動物園(能美市)の「トキ里山館」で公開されているトキのつがいが繁殖期に入り、くちばしを絡ませ合うなどの求愛行動を見せている。昨年11月に同館でトキが一般公開されてから初めての繁殖期となり、関係者はひなの誕生に期待を込めた。
つがいは、16歳雄の「ひかる」と14歳雌の「ももか」で、1月中旬までに2羽とも、首周辺の羽が白色から繁殖期の特徴である濃い灰色に変わった。ペアが繁殖活動に専念できるよう、ほかの若鳥は別の飼育ケージに収容した。
繁殖責任者の竹田伸一さんによると、くちばしを絡ませ合うほか、相手の頭をかいてやる羽繕いの行動も見られ、「仲良くなってきている」と話す。3月下旬には交尾や巣作りに入る見通しとなっている。