6次産業化を目指した事業計画で国の認定を受けた十日町市の「A・ファーム雪の十日町」が運営する農家レストラン「そばの郷Abuzaka」(同市南鐙坂)が7日にオープンする。竣工(しゅんこう)式では試食も行われ、出席者は野菜をふんだんに使った料理やそばに舌鼓を打ちながら、地域経済活性化への取り組みの船出を祝った。
A・ファームは耕作放棄地や後継者不足など地域の課題を6次産業化を進めることで解決しようと昨年設立。ソバの栽培や水稲の作業受託などをしている。
農家レストランのメニューは、そばと山菜や野菜の総菜のビュッフェ形式。「安心・安全」「新鮮採りたて」などをコンセプトに、そばの生産・加工を自社で行うとともに、自社製堆肥と減農薬で生産されたコシヒカリと野菜などを使う。
木造2階建てで50席。事業費は7500万円。斎木正・代表は2月25日の竣工式で「一歩ずつ歩み地域に愛されるレストランにしたい。地域雇用と地域経済発展に寄与したい」と抱負を述べた。