福井県南越前町今庄地区の住民でつくる今庄宿プロジェクト協議会は、地元の日本酒とソバを生かした2種類の菓子「蔵のかしゅていら」と「今庄そばっこ」を開発した。3月18日から、近年増加している観光客らに土産品として売り出す。
今庄地区には酒や梅肉、ソバといった名物があり、新商品はこれらを生かして企画。2015年度から準備を始め、今庄中生徒たちからもアイデアを募った。
かしゅていらは今庄宿の酒蔵の純米酒を使ったカステラで、越前市の和洋菓子店「木津屋」に製造を委託。カステラに地酒を入れたシロップを染み込ませ、しっとりとした仕上がりになっている。商品名は同校生徒が考え「カステラ」と「酒(しゅ)」をかけた。長さ約13・5センチ、幅約7センチ、高さ約4・5センチ。
今庄そばっこは今庄地区産のソバを使った焼き菓子。生地にそば粉を練り込み、卵の黄身を用いたあんがくるんである。1箱6個入り。
同協議会の田中浩和会長(48)は「今庄ならではの土産物はほとんどなかった。名物を生かし、今後も新商品を作っていきたい」と話していた。ほかにも今年中に、酒かすを使ったアイスを発売する予定。
販売予定価格はかしゅていらが800円、そばっこが千円(ともに税別)。同町の今庄観光協会が18日から、JR今庄駅近くの同協会事務局で売り出す。同駅がリニューアルオープンする26日以降は、駅構内で販売する。