商品化したジェラートを持つ柏原さん

商品化したジェラートを持つ柏原さん

長野県 伊那路 特産 スイーツ

天龍村特産ユズでジェラート2種 香り・口溶け爽やか

信濃毎日新聞(2017年3月24日)

 天龍村の地域おこし協力隊員、柏原亜希さん(25)=広島県尾道市出身=が中心となって企画した村特産のユズのジェラートが完成した。昨秋に収穫した無農薬のユズの香りとジェラートの口溶けが爽やかな一品だ。4月1日から販売する。

 ユズのエキスと細かく砕いた皮を混ぜ込んだ「ゆずジェラート」と、牛乳を混ぜて濃厚さも加えた「みるくゆずジェラート」の2種類。パッケージのデザインは村の元協力隊員に依頼した。ユズをかぶったキャラクターが手をつないでいる姿を描いており、村の「ほんわかした雰囲気を表現したかった」という。

 2015年7月に協力隊員として着任した柏原さん。村内のあちこちで収穫されないままユズの実が落ちている様子を見て、地域資源としてもっと活用できないかと、同年秋から各地で販路拡大やPR活動を続けている。愛知県豊川市でユズを使った品を販売していた際に知り合った同市のアイス店から提案があり、ジェラート開発が実現した。

 最近は、県内企業からリンゴの発泡酒「シードル」に入れるユズの注文などもあるという。柏原さんは「ユズをもっともっと使ってもらい、地元の人も価値を見直してほしい」と話す。

 ジェラートは1カップ120ミリリットルで300円。村の温泉施設「おきよめの湯」や観光施設「龍泉閣」で販売する。おきよめの湯は4月から当面の間、毎週金曜の午前11時〜午後2時にレストランで昼食を取った人にジェラートをサービスする。4リットル入りの容器での販売もあり、柏原さんが注文を受け付ける。問い合わせは柏原さん(電話080・6314・9927)へ。

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