NPO法人設立へ準備する(左から)関澤さん、瀬戸さん、田悟さん=小矢部市の石動駅前商店街

NPO法人設立へ準備する(左から)関澤さん、瀬戸さん、田悟さん=小矢部市の石動駅前商店街

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商店街再生へNPO法人 小矢部の市民有志4月設立

北日本新聞(2017年3月29日)

 小矢部市の石動駅前商店街を中心とする市民有志が、行政の補助金に頼らない継続的なまちづくりを目指し、NPO法人の設立準備を進めている。各種イベントによるまちなかの活性化や空き店舗の利活用などの事業を通じて、まちづくりの担い手を呼び込み、まちの再生や魅力向上につなげる。4月1日に設立総会を開き、県に認証を申請する。 

 アウトレットモール開業で市内を訪れる人は増えたものの、街なかのにぎわいはいまひとつ。新年度から市の駅周辺整備事業が本格着工となることから相乗効果を生むまちづくりが今後必要になると、NPO法人「石動まっちゃプロジェクト」の設立を決めた。

 まちなか活性化事業ではメルヘン建築と寺社が多い特徴を生かしてコスプレイベントを開催。店主の高齢化や後継者不在などで廃業が増えている商店街で空き店舗調査を行い、空き店舗を貸してもよいという所有者と新たなまちづくりを志す出店希望者をつなぐマッチング事業を展開する。商店街を持続的に発展させるため長期的視点で環境づくりを進め、まちづくりの支援や相談の受け皿を目指す。空き店舗・空き家を活用した民泊事業も行う。

 会には「自分たちでお金を出してでもまちを盛り上げたい」と賛同した約15人が集まる。店主で発起人の一人の瀬戸洋子さん(55)は「同じ思いを持つ人がいたことがうれしい」、関澤仁悦さん(67)は「空き家や空き店舗をリノベーションし、人が入ってきて楽しいまちにしたい」。

 設立準備会代表の田悟謙三さん(51)は行政主導ではなく自分たちでまちをどうするかを決め、取り組んでいく大切さを感じている。「民間主導の動きが根付けばまちが若返り活性化する。新しい何かを生み出すきっかけとなり、まちづくりを志す人を同じ目線で支援していきたい」と話す。

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