富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁が本格化し、滑川沖では30日、今シーズン最多の計44.4トンを水揚げした。定置網内のホタルイカを一度で積みきれず、再び沖に戻って水揚げする「二度起こし」が行われるほどの大漁で、浜は活気づいた。
同日未明、漁師たちがロープを引くと、網の中はホタルイカでびっしり。通常は網をたぐり寄せる際、ホタルイカは網に触れた刺激で発光するが、この日は量が多すぎて身動きが取れないためかあまり発光しなかった。漁師たちがたもですくうと部分的に青白い光が見られた。船上はホタルイカを詰めた50キロ入りのザルでみるみる埋まった。
滑川市商工水産課によると、この日は10年に一度あるかないかの大漁。漁は3月下旬から上向きだったという。