8日の獅子舞披露に向け、熱心に練習する参加者

8日の獅子舞披露に向け、熱心に練習する参加者

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長慶寺で8日に最後の獅子舞

北日本新聞(2017年4月6日)

 高岡市長慶寺地域で継承されてきた獅子舞が、8日に行われる地元の西篠神社の春季祭礼を最後に休止する。青年団員の減少で長年OBが支えてきたが、少子化の影響もあり区切りをつけることになった。関係者は"最後"の演舞に向け、熱心に練習している。(高岡支社編集部・荒瀬洋介)

 長慶寺の獅子舞は高岡市五十里地域から伝わったとされ、140年以上の伝統があるという。市内外の団体が勇壮な舞を繰り広げ、ことしで42回目を迎える高岡獅子舞大競演会では、初代王者に輝いた。

 16~24歳の青年団員が運営の中心だったが、団員の減少からOBも加わって継承してきた。高校生から天狗(てんぐ)役を務めてきた西島茂太さん(39)は「住民の獅子舞への情熱で存続させてこられた」と振り返る。

 ことしは小中学生5人が天狗役を演じ、青年団員とOBが獅子方や笛、太鼓などを担当する。長年携わってきた水巻裕夫(やすお)さん(62)は、孫の正斉(まさなり)君(西条小3年)の舞を楽しみにしており、「休止は寂しいが、最後は堂々と演じてほしい」と期待を込める。

 8日は午前8時の西篠神社での披露を皮切りに、地域の35カ所で演じる。

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