■「雪の大谷」立体仕掛け
外国人観光客に立山を印象づけようと、立山町は外国語版観光パンフレットを刷新した。巨大な雪壁がそびえる立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」が立体的に見える仕掛けを施し、町の自然、歴史、文化を写真中心に紹介。旅を楽しんだ後は記念品として持ち帰ってもらい、各国での口コミにつなげる考えだ。15日の同ルート開通に合わせて活用していく。
台湾に加え、タイや欧米からの誘客に力を入れるため企画。日本語、英語、中国語に対応できる台湾出身のトライリンガル国際交流員、胡僑晏(フーチャオイェン)さんが中心になった。
「持ち帰りたくなる」をコンセプトに視覚に訴える内容にした。表紙を開くと雪の大谷が飛び出すように見え、次ページでは高山植物が咲き誇る夏、紅葉が美しい秋を紹介。立山信仰や立山ブランドの説明、陶芸体験や雪遊びなど四季の楽しみ方も掲載した。
A5判8ページで英語、中国語、タイ語で表記し、8千部を作った。胡さんは「短く分かりやすい説明文を心掛けた。パンフレットを使って立山を話題にしてもらえたらうれしい」と話す。