飯田市は8日、老朽化などのために建て替えた同市川路の日帰り温泉施設「天龍峡温泉交流館ご湯(ゆ)っくり」のオープン式典を開いた。地元の観光協会の関係者や住民ら約200人が集まり、名勝・天竜峡一帯の活性化の拠点となることを期待した。
式典には、218点が集まった新温泉施設の愛称の公募で、「ご湯っくり」を応募して採用された同市松尾清水の小沢徳子さん(63)も出席。牧野光朗市長から表彰状を受け取った。
市長は「新温泉施設の名前のように、天竜峡で温泉に漬かりながら、ごゆっくりしてほしい」と集まった人たちにPRした。新温泉施設では、地元の食材を使った食事が楽しめる。
新温泉施設の指定管理者で、地元農家でつくる会社「農耕百花」は式典後、第9回さくら・グルメ祭りを開催。地元産のヨモギを生地に混ぜ込んだおやきなどが販売され、訪れた人たちが地元の味を楽しんでいた。