日本酒を搾る作業にチャレンジする女将たち=11日、新発田市の金升酒造

日本酒を搾る作業にチャレンジする女将たち=11日、新発田市の金升酒造

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新発田・月岡温泉女将会 限定日本酒の搾り作業

新潟日報(2017年4月12日)

 新発田市の月岡温泉の女将(おかみ)でつくるグループが、月岡温泉の旅館だけで提供するオリジナルの日本酒造りを企画し、11日、新発田市の金升酒造で搾り作業に取り組んだ。搾りたての酒の香りを確かめ、女将たちは「お客さんに飲んでもらうのが楽しみ」と完成を待ち遠しそうにしていた。

 参加したのは月岡温泉の女将8人でつくる「月岡温泉女将会」(月姫会)。日本酒の高級志向が高まり、月岡温泉のお客さんからも地元ならではの珍しい酒を求める声が多くなったため、地元の金升酒造に仕込みを打診した。

 原料は新発田市産の酒米「越淡麗」を使った精米歩合55%の純米吟醸酒。旅館の食事と一緒に味わってもらうことを想定し、さまざまな料理と合う食中酒となるような味にした。

 11日は仕込み作業にも携わろうと、月姫会の女将3人が金升酒造で、杜氏(とうじ)の高橋巌専務(51)から日本酒造りについて学び、蔵で搾り作業に挑戦した。

 10リットル分のもろみを入れた酒袋を丁寧に畳み、タンク内に積むと、酒が少しずつしたたり落ち、女将たちは「いい香り」と笑顔で搾りたての酒を見詰めた。

 搾った酒は今後熟成し、5月上旬に完成する予定。月姫会は酒の名前を決め、月岡温泉の旅館13軒で食事中や土産用として300ミリリットル入り瓶で計1200本分を販売する。

 月姫会の会長でホテル清風苑の樋口智子社長(56)は「搾りたての酒はやさしくまろやかな香りがした。特別な酒でおもてなしし、月岡温泉をますます元気にしたい」と意気込んだ。

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