地域おこし協力隊員の2人に行燈の作り方を説明する河合さん(右)

地域おこし協力隊員の2人に行燈の作り方を説明する河合さん(右)

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ミニ行燈作り体験を 5月1日福野夜高祭でツアー

北日本新聞(2017年4月14日)

■昨年使った和紙再利用

 南砺市観光協会は今年の福野夜高祭に合わせて5月1日、昨年の祭で練り回された大行燈の和紙を再利用したミニ行燈作りを盛り込んだ体験型ツアーを実施する。祭の伝統や、呼び物の行燈(あんどん)作りに携わる住民の思いを知ってもらうのが狙い。ミニ行燈作りのテストを兼ねた実演が13日、同市福野(御蔵町)のぎゃらりー樫亭で行われた。

 福野夜高祭では福野地域中心部の7町が、竹などの骨組みに和紙を張り、色鮮やかに絵付けした行燈を練り回す。大行燈を壊し合う「引き合い」(けんか)が祭の華として多くの人を引き付けている。

 けんかで破れた和紙は通常、剥がして捨てられている。7町で唯一けんかに参加しないためほとんど破れない御蔵町の和紙も、同様に破棄されてきた。これを生かそうと、同町に住む福野夜高保存会幹事の河合雅之さん(69)がミニ行燈作りを発案。市観光協会がツアーに盛り込んだ。

 実演は市地域おこし協力隊の女性2人が担当。大行燈の作り方やけんかのルールを河合さんに教わりながら、球状に組まれた竹の骨組みに、竜のうろこや波が描かれた和紙をちぎって張っていった。河合さんは「住民が代々継承している祭の文化を多くの人に知ってほしい」と話す。

 ツアーには特設スペースでの行燈鑑賞なども含まれ、料金は3700円(税込み)。行燈作り体験がないプランもある。

 申し込みは市観光協会、電話0763(62)1201。締め切りは26日。

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