松本市安曇の乗鞍高原から乗鞍岳中腹の残雪を楽しめる「春山バス」が29日、今季の運行を始める。28日の試運転では最高で約7メートルの雪壁が迫る道を進みながら、時折バスを止めて、倒木の恐れがある箇所などを確認した。
運行区間は県道乗鞍岳線の乗鞍高原観光センター(標高約1500メートル)から位ケ原山荘(同2350メートル)までの約15キロ。5月下旬からは大雪渓肩の小屋口(同2600メートル)まで延長し、6月末まで1日4往復する。
市山岳観光課によると、昨季は旧安曇村時代に運行を始めてから最多の7488人が利用。のりくら観光協会の高橋貞広副協会長(61)は「例年より雪は多め。大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートに匹敵する雪の壁をお見せしたい」と話した。
料金は中学生以上が往復2500円。問い合わせはアルピコ交通(電話0263・92・2511)へ。