苦労して採ったツルニンジンを手に笑顔を見せる黄山さん

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ツルニンジンの味アピール 上市の韓国料理店メニュー化

北日本新聞(2017年5月13日)

 滋養強壮効果があるとされる植物「ツルニンジン」の魅力を広めようと、上市町正印の韓国料理店「黄里庵(こうりあん)」(黄山峯春店主)は今春からメニューに取り入れている。町内に自生するツルニンジンを辛しみそ「コチュジャン」に漬けたり、料理の付け合わせに利用。焼酎に漬け込んだ薬用酒も夏から販売予定で、早くも問い合わせがあるという。

 ツルニンジンはキキョウ科の多年性植物。韓国では朝鮮ニンジン同様、古くから活用されている。日本にも自生しているものの知名度が低い。幼い頃から山菜採りを手伝い、ツルニンジンに親しんできた黄山さんは「栄養もあっておいしい」と魅力を語る。

 黄山さんによると、成長が遅いため、親指ほどの大きさに育つまで10年、手首ほどの太さになると50年以上かかる。いびつな形のため、傷つけないように手で掘り、細かな凹凸に入り込んだ土を歯ブラシなどで落とす必要がある。

 食欲をそそる香りとシャキシャキとした食感が客に好評だ。黄山さんは「手間がかかるが自然の恵みを多くの人に味わってほしい」と話す。

 月曜定休。問い合わせは同店、電話076(472)5151。

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