上田ゆかりの戦国武将・真田氏の館跡がある上田市真田町本原の御屋敷公園で、約600株のヤマツツジが見頃を迎えている。16日は公園一帯が咲き誇るツツジで真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」のように赤く染まり、訪れた人を楽しませた。21日には「御屋敷つつじ祭り」がある。
同公園のヤマツツジは、昭和初期に地元の青年団が山で採取したものを植えたという。16日に埼玉県桶川市から観光で訪れた加藤牧子さん(66)は「花が大きくてきれい。この辺り一帯が全部赤いツツジで染まっているのがいい」と話し、写真を撮ったり、じっくり眺めたりしていた。
21日の祭りは、旧真田町が上田市と合併した2006年から始まった。真田町商工会の会員有志や地元住民らでつくる「真田三代ヒストリープロジェクト」の主催。同団体によると、祭りには例年、約千人が訪れるという。当日は午前11時45分から先着300人に鍋料理が振る舞われ、正午からは「信州上田おもてなし武将隊」のパフォーマンスや「信州真田鉄砲隊」の演武などがある。