見頃を迎えたカキツバタについて説明する栗林淳子さん(右)=19日、柏崎市軽井川

見頃を迎えたカキツバタについて説明する栗林淳子さん(右)=19日、柏崎市軽井川

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柏崎・夢の森公園10周年 カキツバタ今が盛り

新潟日報(2017年5月22日)

 柏崎市軽井川の里山に広がる「柏崎・夢の森公園」が開園から10周年を迎えた。自然環境整備を進めてきたのは市民たちだ。今年もカキツバタの植栽をはじめ、憩いの場づくりへの活動を続けている。

 夢の森公園は2007年6月に開園した。東京電力が柏崎刈羽原発の全号機完成を記念して建設し、市に寄贈。建設費と約30年分の維持管理費を含めた約60億円を東電が負担した。

 約30ヘクタールの敷地には、里山を生かし、植物園やカヌーが楽しめる池などが広がっている。森の探検や生き物観察といった体験プログラムが子どもに好評という。

 複数の市民団体が属する「市民活動運営会議」で役割分担などを確認した上で、それぞれの団体が菜の花やミズバショウの植栽、草刈り、森づくりなどに努めてきた。

 公園内の人気スポットの一つがカキツバタの群生地だ。市民団体「里山環境づくりネットワーク」が、自生していたものを株分けし、約1万株を約3万株にまで増やしてきた。

 カキツバタが見頃を迎えた19日に公園を訪れた長岡市の無職男性(65)は「紫色の花が一面に咲いているのがきれいだ」と笑顔。

 同ネットワークの栗林淳子会長は「県内各地で名所があるアヤメなどではなく、独自性を打ち出せる花を選び、みんなで育ててきた。公園全体についても、多くの方々がそれぞれの思いで取り組んできた成果が出ている」と手応えを語る。

 カキツバタは28日ごろまで楽しめる見通しだ。問い合わせは同公園、0257(23)5214。

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