諏訪市の高島公園で28日に開く高島城祭(市などでつくる実行委員会主催)で、セイコーエプソン(諏訪市)の眼鏡型情報端末「モベリオ」シリーズを観光案内に活用する実証実験の実施が正式に決まった。無料開放する天守閣3階で午前11時半、午後1時、2時からの3回、体験会を開催。高島城のイメージ画像や過去の写真などを端末に表示し、観光案内人の説明と合わせ、城の歴史への理解を深めてもらう。
モベリオは、装着すると映像が目の前に浮き上がるように表示される。エプソンは、有機ELディスプレーを採用した「BT―300」を数台貸し出す。映像は10分ほどで、城の直下まで諏訪湖が広がり、「浮城」と呼ばれた築城当時のイメージ画像や、1970(昭和45)年の天守閣復元以前に撮影された城の写真などが見られる。
体験した人にはアンケートへの協力を求め、どんな場所で端末を使ってみたいかなどを尋ねる。実行委事務局の市観光課は「アンケート結果も参考にし、博物館や史跡などでの観光案内への活用を検討したい」としている。