南砺市の菅沼合掌造り集落(上平)で、かやぶき屋根のふき替え作業が行われている。爽やかな陽気に恵まれた22日は、観光客が世界遺産の風物詩を眺めていた。
作業は北博通さん(76)宅で2週間前から行われている。この日は県西部森林組合砺波支所の職員7人が手作業で新しいカヤの束を屋根に固定していった。東京都から訪れた吉岡秀内(ひでのぶ)さん(71)は「かやぶきの急勾配に驚いた。熟練じゃないと、できない作業なんだろうね」と話した。
北さん宅の作業は、あと10日間ほど続く。同支所はことし、合掌造り8棟のふき替えを予定している。