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南魚沼・越後上布×村上木彫り堆朱 1日からブローチ販売

新潟日報(2017年5月30日)

 南魚沼市の「越後上布」と村上市の「村上木彫り堆朱」の技術を生かして作ったブローチが、6月1日から販売される。円形や楕(だ)円形、四角形の堆朱の台座に、さまざまな色や柄の越後上布が張ってある。伝統工芸の「織り」と「塗り」を融合させ、地場産業の活性化を目指す。

 ブローチの制作は、南魚沼市の「塩沢つむぎ記念館」(南雲正則館長)が発案。村上市の小杉漆器店(小杉和也社長)に協力を依頼した。記念館はこれまでに塩沢紬を素材にしたブローチを独自に作ってきたが、今回は地域の最上級織物「越後上布」を素材にした。

 「堆朱の深みがある赤色が、越後上布の素材感を引き立ててくれる」と南雲館長。小杉社長も「異素材の融合は面白い。両方の産地が注目されるきっかけになれば」と話す。

 台座には各種の色や柄の越後上布を張った。カラフルな無地や、縦横の縞や格子柄などバリエーションは豊富だ。帽子やバッグなどに付けて楽しめるという。

 越後上布は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に指定されている。35センチ四方の生地に5万円を超す価格がつくほどの貴重品。一方の村上木彫り堆朱も国指定伝統的工芸品として、貴重な技術が受け継がれている。

 ブローチは8千円~9500円。塩沢つむぎ記念館と小杉漆器店で販売される。問い合わせは同記念館、025(782)4888。

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