江戸時代に長岡市与板地域を治めた井伊家ゆかりの品を集めた特別展「井伊家名宝展」が、同市与板町与板の与板歴史民俗資料館で開かれている。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放映に合わせて企画。11日までの期間限定で、約400年前から伝わる井伊直政の陣羽織などを公開している。
大河ドラマの主人公直虎は、重臣として徳川家康を支えた直政の後見人。与板藩は直政の長男直勝の子孫が10代にわたり藩主を務めてきた。
名宝展には、よろいや刀剣、書など約20点が並ぶ。直政の陣羽織は家康から贈られたもので、クジャクの羽が使われている。普段見ることができるのはレプリカだが、今回は本物を展示。儀式用の刀「衛府之太刀兼光」や、井伊家の活躍を描いた関ケ原合戦図(彦根城博物館所蔵)も、期間限定で公開している。
資料館などの案内をしているボランティアガイド会の会長、大谷伸一さん(68)は「来年には長岡開府400年の節目も迎える。与板の歴史を知ってもらいたい」と語る。
来年3月まで。大人300円、小中学生150円。