小諸市の小諸駅前にある「停車場ガーデン」と「せせらぎの丘」で3日、木彫り作品のアート展が始まった。バラなどが見頃を迎えた庭園に、同市諸の木彫り作家饗場良夫さん(61)が手掛けた熊やフクロウ、ベンチなどが並ぶ。初日はチェーンソーを使った実演があり、早業に見物客が拍手を送った。
実演では、一本のケヤキでフクロウを作った。立てたケヤキをチェーンソーで巧みに削り、バーナーであぶって毛並みを再現。10分ほどで仕上げた。小諸市両神の町田澄雄さん(81)は「短時間でこれだけの物を作るのは素晴らしい」と感心していた。
饗場さんは知人に木彫りを教わり、この道16年。「好きこそ物の上手なれ。作っているとチェーンソーの大きな音しか耳に入らず、自分の世界に入れる」と魅力を語る。
アート展は18日まで。10、11日の午前11時〜午後3時にも実演を予定している。木彫りの注文も受け付け、表札1500円など。