県が11月に開く「国際北陸工芸サミット」で、メイン行事の公募展「U-50国際北陸工芸アワード」の国内選考委員に、元サッカー日本代表の中田英寿氏ら2人が加わることになった。石井知事が会見で明らかにした。
中田氏と、テキスタイルデザイナーで東京造形大教授の須藤玲子氏で、選考委員は計11人(国内4人、海外7人)となった。
中田氏は現在、社会貢献活動に取り組む一般財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」の代表理事を務めている。現役引退後、日本の伝統文化や技術の魅力を発信する活動を続けており、井波彫刻など県内の工芸事情にも詳しいという。
選考委員長で元文化庁長官の青柳正規氏らの推薦で、選考委員への就任が決まった。
■国内外から403件応募
県などが企画した公募展「U-50国際北陸工芸アワード」には、国内外から計403件の応募があった。会見で石井知事は「海外から数多く寄せられたことはうれしい」と語った。
出品作家の募集は5月末で締め切った。応募件数は国内160件で、海外は33カ国・1地域から243件あった。最も多かったのは台湾の62件で、韓国や中国、アメリカ、イギリスからのエントリーも目立ったという。
県は1次審査の書類選考で50人程度に絞り込み、作品の提供を受ける2次審査で上位6人を決定。11月の最終審査で、グランプリ作品を選ぶ。賞金総額は400万円。