列になって赤岳山頂を目指す登山者たち。後方に八ケ岳の峰々が連なる

列になって赤岳山頂を目指す登山者たち。後方に八ケ岳の峰々が連なる

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さあ夏山、深呼吸して 八ケ岳と車山で開山祭

信濃毎日新聞(2017年6月6日)

 雪解けが進んだ八ケ岳連峰で4日、諏訪市、茅野市境の車山(1925メートル)では3日に、それぞれ開山祭が行われ、夏山シーズンが幕を開けた。待ちわびた大勢の登山者が山頂に立ち、にぎわった。

 八ケ岳連峰の主峰赤岳(2899メートル)の山頂は、開山祭が始まる正午を前に登山者で埋まり、記念撮影をしたり、眺望を楽しんだりしていた。茅野市観光協会の関係者らが、クロユリをデザインした記念品のピンバッジと引き換えられる開山祭の式次第を配り始めると、われ先にと手を伸ばした。

 標高約2300メートルの中腹にある山小屋「行者小屋」にも多くの登山者が立ち寄り、テラスで赤岳など山々の眺めを楽しみながら食事を取るなどした。山麓では環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているホテイランが見頃を迎え、写真に収める登山者が目立った。

 リフトで山頂近くまで行ける車山の開山祭には、地元の観光関係者と登山客ら計約60人が出席。友人と訪れた埼玉県川越市の会社員、高岩克江さんは「どこの山でも事故が起きませんようにとお願いした」と話した。

 夫婦の古希を記念し、娘2人と計4人でリフトを乗り継いで山頂に立った東京都調布市の大沢荘一さん(70)は「(北アルプスの)立山はどの方向だろう」。眺望を楽しみながら「空気がおいしいね」と話していた。

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