園児や家族に見送られながら出港した漁船=能登町の小木漁港

園児や家族に見送られながら出港した漁船=能登町の小木漁港

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イカ釣り船出港 中型イカ釣り漁船が小木出港

北國新聞(2017年6月8日)

 石川県漁協所属の中型イカ釣り漁船4隻が7日、能登町の小木漁港を出港し、イカの好漁場である日本海の「大和堆(やまとたい)」へ向かった。北朝鮮による相次ぐミサイル発射や外国漁船の違法操業など緊迫した情勢での船出となり、乗組員の家族らは無事を祈って見送った。
 大和堆は能登半島沖北西約200キロに位置する日本の排他的経済水域(EEZ)内の海域で、6月上旬から7月下旬ごろまでイカ釣り漁が行われる。北朝鮮が日本海へ発射した弾道ミサイルの落下点に近い上、外国漁船の違法操業が横行している。
 県漁協小木支所所属の漁船「白嶺丸(はくれいまる)」の宮崎政宏船長(42)の妻麻世さん(37)は生後7カ月の次女を抱きながら「行かないでほしいのが本音だけど、生活があるので行くなと言えない。無事に帰ってくることを毎日祈ります」と話した。
 小木漁港では、大漁旗を掲げた漁船が汽笛を響かせながら出港した。家族らが色とりどりの紙テープを船に向かって投げ、大きく手を振った。小木保育園の園児20人も集まった。漁船は日本海を北上するスルメイカを追い、山陰沖から北海道沖にかけて来年1月ごろまで操業する。

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