トビシマカンゾウが描かれたTシャツを手にする市地域おこし協力隊の西本佐和子さん=佐渡市願

トビシマカンゾウが描かれたTシャツを手にする市地域おこし協力隊の西本佐和子さん=佐渡市願

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佐渡カンゾウ祭り盛り上げに一役40周年記念Tシャツ作製

新潟日報(2017年6月8日)

 島の初夏を告げる風物詩として長年親しまれている「佐渡カンゾウ祭り」がことしで40周年を迎えることを記念し、佐渡市の地域おこし協力隊、海府地区担当の西本佐和子さん(33)=大阪府出身=が中心になり、トビシマカンゾウの花を描いたTシャツを作製した。10、11の両日に、島北端の大野亀で開かれる祭り会場などで販売され、盛り上げに一役買う。

 佐渡両津海府観光協会などによると、約100万本が群生する大野亀では毎年、島内外から多くの観光客が訪れるが、これまでトビシマカンゾウの関連グッズがなかった。祭りに訪れた観光客らから問い合わせが多かったため節目の40周年に作製することになった。

 Tシャツのデザインは、西本さんの友人である東京在住のデザイナーに依頼した。黄色いトビシマカンゾウを手にした女性が描かれた。「子どもからお年寄りまで幅広い年代が着られるデザイン」(西本さん)を目指したという。色はグレーとネイビーの2色。

 Tシャツは、祭り会場近くのレストラン「大野亀ロッジ」で今月から販売が始まった。ロッジを運営する北沢重美さん(57)は「お客さんから要望があってずっとグッズがほしいと思っていたので、うれしい」と笑顔で話す。

 西本さんは「トビシマカンゾウをアピールできるTシャツになった。地域の活性化につながればいい」と話した。

 Tシャツは2700円(税込み)。前夜祭の10日は午後8時から9時までライトアップが行われる。本祭の11日(午前10時~午後3時)は、地元産のワカメ汁が振る舞われるほか、イカ焼きやタケノコご飯など佐渡産食材を使った屋台も出店する。鬼太鼓や地元の小学生、保育園児らによるカンゾウ花祭り唄なども披露される。

 祭りは両日ともに雨天中止。問い合わせは祭り実行委員会事務局、0259(26)2410。

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