水木さん(右)ら新町のメンバーと共に行燈製作に励むシバラマさん

水木さん(右)ら新町のメンバーと共に行燈製作に励むシバラマさん

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行燈突き合わせ、インド出身者も参加へ となみ夜高まつり

北日本新聞(2017年6月9日)

  9、10の両日に砺波市出町地区で開かれる「となみ夜高まつり」で、南砺市の製造会社で働くインド出身のシバラマ・クルシュナンさん(32)=砺波市中央町=が、新町の一員として大行燈(あんどん)の引き回しやぶつけ合う「突き合わせ」に参加する。大行燈の製作から関わり、明るい性格で町内に活気をもたらしている。今夏に県外へ転勤になる可能性が高く、「最初で最後の夜高まつりを楽しみたい」と話している。 

 シバラマさんは自動車の設計士で、2014年から日本で勤務。16年12月に妻と息子2人の4人で大阪から砺波市に移り住んだ。

 ことし出町小学校に入学した長男のモニシュ君(6)が、新町の行燈の運行責任者・裁許(さいきょ)の水木健さん(43)の次男、優乃介君(11)と一緒に登下校するようになったことをきっかけに、水木さんが祭りへの参加を誘い、シバラマさんは行燈の製作から手伝いたいと申し出た。作業場で気さくに話し掛けたり、インド音楽を流したりするキャラクターが好かれ、「シバさん」の愛称で親しまれている。水木さんは「いい雰囲気をつくってくれている。作業も器用で何でもこなす」と目を細める。

 祭りを企画する砺波夜高振興会によると、引き回しや突き合わせに加わる外国人は珍しいという。シバラマさんは「交友関係が広がった。伝統の祭りに関われてうれしい。新町のみんなといい思い出をつくりたい」と話している。

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