花材の自然美を引き出した作品に見入る来場者=金沢21世紀美術館

花材の自然美を引き出した作品に見入る来場者=金沢21世紀美術館

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見逃せない「王国」の美 総合花展金沢展きょう限り

北國新聞(2017年6月11日)

 金沢21世紀美術館で開催中の第22回総合花展金沢展(県いけ花文化協会、北國新聞社主催)は10日、後期展2日目を迎えた。県内最大規模を誇る花展の閉幕を翌日に控え、「生け花王国・石川」をけん引する華道家の秀作176点を見逃すまいと、大勢の愛好者らが詰め掛けて花談義を繰り広げた。
 県内最大の生け花団体である県いけ花文化協会所属の華道家が、流派の垣根を超え、花の美しさを引き出す技術と感性を競い合う。
 紫色のスターチスに白のカラーを添えたり、白色のつるに赤色の古布を巻いたりして、色彩の対比を際立たせた意欲作が並んだ。ピンク色の花が華やかさを演出し、新緑の葉で生命力を伝える作品も見られた。
 焼いた竹を花器に使った力作は台座に鏡が置かれており、来場者は鏡をのぞき込んで、上下に伸びて見える作品を楽しんだ。ショウブやフトイなどを使い、日本古来の美意識を表現した伝統花も存在感を放った。
 11日まで。入場料は500円(中学生以下無料)。

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