小県郡長和町のゆるキャラ「なっちゃん」の編みぐるみが、町の特産品などを販売する物産ブースと観光案内所が入った同町古町の「とびっ蔵」で販売され、「かわいい」と評判だ。その愛らしさを通して観光客らに町へ関心を持ってもらおうと、町内の編み物作家白石綾さん(35)が一つ一つ作っている。
編みぐるみは、ひもで掛けるストラップタイプ(約7センチ)と、置いて飾るタイプ(約10〜約13センチ)がある。5月に町内で生産、製造、加工された商品を町が認定する「奨励品」になった。
町内の子育て中の母親でつくるグループで編み物講師を務め、自身のブランド「コローリbambi(バンビ)」を立ち上げている白石さん。町をPRする「キャンペーン隊」隊員で、とびっ蔵で物産ブースを統括するチーフも務めており、昨秋、町内のイベントで作品を販売した際、町職員から編みぐるみの制作を依頼された。
最初は「なっちゃん」のイラストを見ながら編み、量産できるよう編み図も併せて作成。編みぐるみは、どのサイズも2時間程度でできるという。白石さんは、旧長門町と旧和田村の合併で2005年に誕生した長和町の知名度はまだまだと感じており「町の知名度を高めることにつなげたい」と話している。
編みぐるみは、ストラップが千円、置いて飾るタイプは小サイズ1700円、大サイズ2400円。問い合わせはとびっ蔵(電話0268・75・1082)へ。