おわらが楽しめる「風の盆ステージ」が24日、400回を迎える。17年かけての達成に、主催する越中八尾観光協会(杉山峰夫会長)は「一つ一つの積み重ねで節目を迎えることができた。今後も続けていきたい」としている。
風の盆ステージは、越中八尾観光協会が通年観光を目指し、2000年に開始。毎月第2、4土曜日に越中八尾観光会館(富山市八尾町上新町)で行い、これまで延べ3万人以上が訪れた。
県民謡越中八尾おわら保存会(金厚有豊会長)のメンバーが出演するほか、三味線、胡弓(こきゅう)といった楽器や、唄についての説明もある。毎年9月の風の盆以外でも、本場のおわらが楽しめるとして、好評だという。
初回から350回以上訪れているという長井外良(そとよし)さん(67)=金沢市山王町=は「おわらは歌声はもちろん、歌詞も素晴らしい。元気なうちはずっと八尾に行きたい」と声を弾ませる。
400回目のステージは特別料金の千円で行う。抽選で20人に記念品としておわらグッズを贈る。同協会の吉本栄和生事務局長は「風の盆ステージは八尾の伝統文化を見てもらう一つの形。節目を迎えることができてうれしい」と話している。