県固有種のコシノフユザクラ。富山県美術館の周辺に植樹されることになった

県固有種のコシノフユザクラ。富山県美術館の周辺に植樹されることになった

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県美術館を桜の名所に コシノフユザクラ植樹へ

北日本新聞(2017年6月16日)

 県は、8月26日に全面開館する富山県美術館(富山市木場町)の周辺に県固有の桜、コシノフユザクラを植樹し、新たな名所にする。晩秋と春の二季咲きで、花びらが散りにくい特徴から「縁起の良い桜」として人気が高く、その魅力を広く発信する。

 15日の県議会6月定例会の本会議で、藤井裕久氏(自民)の質問に伍嶋二美男農林水産部長が答えた。

 コシノフユザクラは2006年に見つかり、翌07年に新品種として発表された。先月の第68回全国植樹祭では、富山を代表する桜として皇后陛下が苗木を植えられた。

 藤井氏は「知名度はまだ低く、県有施設に植えてPRしてほしい」と提案。農林水産部長は、天皇陛下が植樹祭で種をまいたエドヒガンなどと一緒に県美術館に植樹する計画を明らかにし「富岩運河環水公園の新たな名所にしたい」と述べた。

 コシノフユザクラは苗木を増やすのが難しく、観賞できるのは県中央植物園、黒部宇奈月温泉駅、富岩運河の遊歩道などに限られている。

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