サッカー日本代表の本田圭佑選手(星稜高OB)は16日、金大角間キャンパスで特別講演し、人間性を成長させる心構えを学生約600人に説いた。本田選手は失敗が成長につながることや、道徳心は経験から学べることを紹介し、「成功にとらわれるのではなく、成長にとらわれろ。もっと世界に目を向けて挑戦してほしい」と強調した。
本田選手が白色のスーツで登場すると歓声が上がった。本田選手は学生から直近の夢を問われ、「来年のワールドカップ(W杯)に出て、勝つことが選手として集大成になる」と語った。「(所属チームの)ACミランが好きです」と発言した学生に対し、本田選手は「僕、契約切れたんで」と述べ、会場の笑いを誘った。
本田選手が金大で講演するのは初めて。講演開始前、定員360人の講義室の前に学生約1400人が詰め掛け、約800人が講義室に入りきれなかった。講演は同大が採択された文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」の一環で行われた。