雨にしっとりとぬれて咲くハナショウブ

雨にしっとりとぬれて咲くハナショウブ

長野県 伊那路 花・紅葉

豊丘でひっそり競演 艶やかハナショウブとスイレン

信濃毎日新聞(2017年6月22日)

 下伊那郡豊丘村神稲(くましろ)・佐原地区の「大平(おおびら)しょうぶ園」のハナショウブやスイレンの開花が進んでいる。標高約700メートルの山間部にある同園には、アジサイや古代ハスなどを含め多くの花が植栽されている。木々に囲まれたくぼ地でひっそりと花々が彩りを競う様子を楽しめる。

 久々にまとまった雨が降った21日、薄紫や黄色がかった数千ものハナショウブの花々はしっとりとぬれ、恵みの雨を喜ぶようにあでやかな姿を見せた。園は幾つもの区画に整然と仕切られており、ハナショウブの隣には池が配置されている。水面には雨粒の波紋が絶え間なく広がり、りんとしたたたずまいのスイレンが雨を受け止めるように大きく花びらを広げていた。

 同園は、45年ほど前に佐原地区から岡谷市へ移住した唐沢修治さん(87)、通子さん(81)夫婦が、畑が荒れないようにと、親戚らの手も借りながら手入れしている。「雨の中だと特にきれいに見えるの」と通子さん。今季は開花が10日ほど遅れており、ピークは今週末ごろになりそうという。

 無料。問い合わせは豊丘村産業建設課(電話0265・35・9056)へ。

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