7月29日に砺波市秋元の南般若公会堂前で開かれる「南般若えんじゃらふれあい夏まつり」に向け、南般若地区の子どもたちが盆踊り歌「えんじゃら節」の練習に励んでいる。地元に伝わる民謡を引き継ごうと張り切っている。
えんじゃら節は南般若地区や庄川地域で歌われていたが、戦後に途絶えた。1985年、現・砺波えんじゃら節保存会の平野専正理事長=同市鷹栖=が三味線や胡弓などの伴奏を付けて復活させた。
4年前から保存会が中心となって地元の子どもたちに歌を教えている。本番は砺波東部小や庄南小、東部保育所の園児児童計11人がやぐらの上で歌を披露する。
27日夜は、9人が公会堂に集まり、保存会の平野健太理事(39)=同市太田=の三味線に合わせて稽古した。子どもたちは独特の節回しで元気に歌った。砺波東部小5年の寺島花蓮さん(11)は「歌詞を間違えてもみんなが引っ張ってくれるから楽しく歌える」と話し、山川心琴(みこと)さん(11)は「練習で言われたことを意識して本番に向けて頑張りたい」と意気込んだ。
まつりは午後5時半からで、バンド演奏やダンスなど多彩なステージがある。えんじゃら節は同7時半ごろから。南般若地区自治振興会、南般若公民館など主催。北日本新聞社後援。