越前焼古来の技術の継承にスポットを当てた特別展=28日、サンドーム福井の福井ものづくりキャンパス

越前焼古来の技術の継承にスポットを当てた特別展=28日、サンドーム福井の福井ものづくりキャンパス

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現代に受け継がれる古越前の技 サンドーム福井で特別展

福井新聞(2017年6月29日)

 越前陶芸村(福井県越前町小曽原)に10月開館する県の新たな文化施設「越前古窯博物館」のプレオープン企画として、特別展「現代に受け継がれる越前焼」が28日、サンドーム福井の福井ものづくりキャンパスで始まった。併せて県は同博物館のホームページ(HP)を開設し、開館機運を盛り上げている。

 特別展は、越前焼産地に古来受け継がれる技や研究にスポットを当てようと県が企画。日本遺産の構成文化財にも選ばれた「捻(ね)じたて成形」を継承する伝統工芸士近藤修康さんと、妻早苗さん=同町大谷=が同技術を駆使して制作した壺(つぼ)など3点を含む計20点を展示した。いずれも昔ながらの薪窯で焼いた。近藤さんの師匠の故藤田重良右衛門氏=同町平等=が昭和期に技を継承していた様子や、技の詳細を写真などで紹介するパネルも並ぶ。

 古代や中世の窯跡を調査し、遺物を収集・研究した故水野九右衛門氏=同町熊谷=が鎌倉期の穴窯を再現して焼成した壺3点も展示。同博物館の主要テーマとなる古越前の魅力を伝えている。同展は7月13日まで。

 また、同博物館HPは27日に県のHP内に開設された。国登録有形文化財となっている水野氏収集品の展示ルームや茶室などの開設イメージとともに関連イベントを紹介している。

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