JR各社や県内自治体による3カ月間の大型誘客事業「信州デスティネーション(目的地)キャンペーン(DC)」が開幕した1日、県内各地で午後も、観光列車の運行やウオーキングイベントなどの関連行事が行われた。佐久市中込のJR小海線中込駅では観光列車「HIGHRAIL(ハイレール)1375」の出発式があり、降り続く雨の中、大勢の鉄道ファンが詰め掛けた。
小海線がJR鉄道最高地点(標高1375メートル)を通過することにちなみ、観光列車のデザインは星空と八ケ岳をイメージ。出発式でJR東日本長野支社の伊藤悦郎支社長は「日本最高地点を走る列車から見る風景や星空は格別。多くの人々に堪能してほしい」とあいさつした。
式の途中で青と緑を基調とした列車がホームに入ってくると、数百人が拍手で迎えた。中込駅前の商店街は同日、七夕まつりを開催。出発式に合わせた観光列車の電動模型の披露などがあり、家族連れや買い物客でにぎわった。