3年ぶりに開かれている世界環境写真展=1日、新潟市中央区

3年ぶりに開かれている世界環境写真展=1日、新潟市中央区

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環境保全写真で訴え 県民会館で企画展

新潟日報(2017年7月3日)

 世界の自然写真家の作品を一堂に集めた「世界環境写真展」が1日、新潟市中央区の県民会館で開幕した。西蒲区の写真家、故天野尚(たかし)さんが中心となって開いてきた写真展で、開催は3年ぶり。本来の姿を失いつつある自然風景や、力強く生きる動物たちのドラマを捉えた力作に訪れた人が見入っていた。

 天野さんが初代会長を務めた世界環境写真家協会が主催。2009年から佐渡市や東京など各地で展覧会を開いたが天野さんが15年に亡くなり中断していた。

 オープニングセレモニーでは協会の上山益男会長があいさつし、「写真は記録。自然は壊すのは一瞬だが、再生するには気が遠くなるような時間がかかる」と展覧会に込められた思いを語った。

 会場には37カ国・地域の写真家110人による117点が説明文とともに並ぶ。海に捨てられた空き缶の中で暮らす魚、温暖化の影響ですみかを追われる南極のペンギン、熱帯雨林が焼かれ、失われたアマゾンの川辺の風景などを切り取った一枚一枚が、環境保全の大切さを訴える。

 訪れた新潟市東区の会社員の男性(30)は「自然環境を壊すのをやめようというメッセージを感じ取った」と話した。

 17日まで。12日からは天野さんの写真展も同会場で開かれる。いずれも無料。

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