地元のコシヒカリを使った「うらがわらン・コシヒカリアイス」。並んでも買えない時期があった=2012年5月、上越市浦川原区

地元のコシヒカリを使った「うらがわらン・コシヒカリアイス」。並んでも買えない時期があった=2012年5月、上越市浦川原区

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名物アイス復活販売へ コシヒカリなど使用 上越・浦川原

新潟日報(2017年7月6日)

 上越市浦川原区の市営温浴施設「霧ケ岳温泉ゆあみ」で販売されていた名物「うらがわらン・コシヒカリアイス」が8月11日、復活販売される。3月末のゆあみの休業に伴い、販売が終了した幻のアイスだが、「地元の特産を残したい」と考えた区内の業者が製造方法などを譲り受け、再び製造されることになった。

 うらがわらン・コシヒカリアイスは、旧浦川原村が特産品作りの一環として開発し、1992年のゆあみオープンに合わせて発売した。浦川原区産のコシヒカリと三和区産の牛乳を使い、甘さ控えめで食後のさっぱり感が特徴。乳化剤や安定剤などの添加物を使わず、量産できなかったことからプレミアが付き、並んでも買えないときがあったという。

 しかし、ゆあみは赤字経営でことし3月末で休業。アイス販売も終了した。

 このことを残念がった地元のアイスクリーム製造販売「ファーストファーム」の蓑和章社長(65)が、うらがわらン・コシヒカリアイスの製造機械や原料の配合表、アイスの名称などを市から譲り受け、復活に乗り出した。同業の立場から添加物を使わないコシヒカリアイスの製造方法を絶賛し、「地元で開発された商品の製造法を外部に流出させたくない」との思いからだった。

 8月11日、浦川原区のほくほく線虫川大杉駅前で開かれるイベント「大浦安げんき市」で復活販売する。同イベントの後に店頭販売する予定だ。

 蓑和社長は「コシヒカリアイスは上越地域の手作りアイスの先駆け。『アイスを残してほしい』と願うファンの声に応えられたら」と意気込んでいる。

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