ロシア極東に向かうチャーター便の初回便が8日、県営松本空港(松本市)を出発した。この日は県内のツアー客77人が搭乗。4泊5日の予定でハバロフスク、ウラジオストクを周遊し、12日に帰国する。松本―ロシアのチャーター便就航は2013年9月以来。
ツアーは農協グループの旅行業者「農協観光」(東京)が企画し、アルピコ長野トラベル(長野市)が一部を受託販売した。ロシア・ヤクーツク航空のジェット機を使用。松本空港を午後4時前に出発し、ハバロフスクを目指した。
ツアー客はハバロフスクで2泊し、教会や博物館などを見学した後、シベリア鉄道に乗車し、ウラジオストクに向かう。長野市の広沢一由さん(67)は友人3人とツアーに参加。「どんな食事が出るのか楽しみ」と期待していた。
農協観光は今年、地方空港の国際線の需要が高まっているとして、全国の地方空港からロシアへチャーター便10便を飛ばす。松本空港からは12日にも出発する。同社松本支店は「今回の結果を基に、行き先やツアー内容を模索していく」としている。