JA越前丹生は7日、ブランド化を目指しているスイートコーン「ニュースイート」の目ぞろえ会を福井市小羽町の若手生産農家のほ場で行った。春先の低温と6月の少雨で、実は昨年よりやや小ぶりながら甘さは抜群。「朝採れ」を売りに8月20日ごろまで計約5万本を県内スーパーなどで販売し、お盆の需要にしっかりと応えていく。
ニュースイートの生産は3年目を迎え、同JA管内の20~60代の生産者11人が栽培。栽培面積は昨年の約2ヘクタールから約4・6ヘクタールへ大きく増えた。目ぞろえ会に並べられたニュースイートの糖度は、ブドウやメロンより高い20度以上あった。
品種は黄色と白のバイカラーの粒と、粒がつぶれるしなびが少ないのが特徴の「しあわせコーン」。コーンの収穫後に茎などを土壌にすき込むことで、粘土質の土を園芸に適した排水性の良い土壌に改善してくれる。
昨年は8月の高温で、しなびが想定外に多発。最需要期のお盆に出荷できなかった反省を踏まえ、今年は作型を増やして7月上旬から8月中下旬まで計画的に出荷できる体制を整えた。
生産者は出荷期間中、水曜を除く毎朝収穫。午前7時までに同JAの集荷場所に届け、武生青果を通じて平和堂、バロー、ユニーの県内各スーパーで販売する。同JAのビュッフェスタイルのレストラン「旬菜」でも提供していく。