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漂泊の俳人足跡たどる 新潟で井上井月展

新潟日報(2017年7月10日)

 江戸時代の長岡に生まれ、全国を放浪した俳人井上井月(せいげつ)の句や書などから、その足跡をたどる企画展「漂泊の俳人-井上井月」(にいがた文化の記憶館、新潟日報社主催)が新潟市中央区の同館で開かれている。

 井月は18歳で長岡を出て全国を放浪。後半生は長野県伊那市周辺で家々を泊まり歩き句会を開いた。小説家の芥川龍之介が書を評価し、俳人種田山頭火は生き方に共鳴したとされる。

 会場には、長岡へ帰ろうとしたが、伊那地方に引き返したことを詠んだ「立ちそこね帰り後(おく)れて行(ゆく)乙鳥(つばめ)」といった書や句、約50点を展示。糸魚川市出身の相馬御風が井月の研究者とやり取りした書簡なども紹介されている。

 伊那市出身という柏崎市の地域誌編集者の男性(72)は「句も光るものがあるが、繊細で切れ味のある書がいい。良寛の書とも違った美しさがある」と見入っていた。

 9月24日まで、月曜休館(7月17日と9月18日は開館し、翌日休館)。一般500円、高校生以上300円。

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