越前市生まれの絵本画家いわさきちひろの作品を紹介する企画展が9月4日まで、同市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館で開かれている。海辺や明るい光の中で輝く子どもたちを描いた12点が並ぶ。
記念館を運営する市観光協会と東京、長野にあるちひろ美術館が主催。季節にちなんだ本年度の企画展の第2弾として、6月23日から開催している。12点はいずれも、雑誌やカレンダーに掲載された作品の原画を最新の手法で再現した複製画。
「海辺のひまわりと少女と子犬」(1973年)は4輪のひまわりを前景に、海辺を駆ける少女と子犬を描いた作品。「貝がらと赤い帽子の少女」(67年)は、日焼けした赤い帽子の女の子が印象に残る。50年代の作品もあり、作風の変化もみることができる。
ゆかりのある長野県内で登山などを楽しむちひろの写真や、同県内でちひろが描いたスケッチも展示している。
開館は午前10時~午後4時。休館は火曜。高校生以上200円。中学生以下は無料。