長友さんへの感謝を込めて貫場さんが完成させたオブジェ「レインボーバード」

長友さんへの感謝を込めて貫場さんが完成させたオブジェ「レインボーバード」

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「虹色に輝く鳥」制作 リビング・アート・オオヤマ

北日本新聞(2017年7月25日)

■故長友さんへ感謝込め

 リビング・アート・イン・オオヤマ2017の総合プロデューサー、貫場幸英さん(54)=富山市東福沢(大山)=は、共に運営に携わってきたアートディレクター、故・長友啓典さんが生前に描いた羽ばたく鳥の絵を、オブジェ「レインボーバード」として完成させた。「虹色の輝きを放つ鳥の姿に、長友さんが空から見守ってくれている姿を重ね合わせた」と思いを語った。8月26、27日の同イベントで、主会場の市大庄地区コミュニティセンターに展示する。 (大沢野・大山支局長 野尻義明)

 リビング・アートは大山地域の自然と芸術に親しむイベント。富山市政策参与の長友さんは実行委員を長年務めてきたが、今夏の企画を検討していた矢先の3月4日に亡くなった。貫場さんは「大山地域の活性化のためイベントに心血を注ぎ、若いスタッフを育ててくれた」と振り返る。

 貫場さんは感謝の気持ちを形にしようと、長友さんの絵の使用を遺族に申し出て承諾を得た。大山地域の豊かな自然を象徴する木と富山市の美術を特徴づけるガラスを素材に使い、長友さんと親交のあった柿谷正さん(KAKI工房代表)、野田雄一さん(ガラス造形作家)、藤村正和さん(同)の協力を得て制作。木でかたどった鳥に、険しい立山連峰の岩肌をイメージした透明なガラスの塊と、光源によって色が変わるネオジウムガラスの塊を500個貼り付けた。イベントでは天井からつるし、大山地域の自然を撮った映像を照射する。

 3カ月半の試行錯誤を重ねて完成した作品を見つめ、貫場さんは「今も長友さんが天国から見ているような気がする。これからもリビング・アートと富山の街を明るく照らしてくれると思う」と話した。

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