市姫物語をテーマに梅、ショウガのクッキーを開発した森さん

市姫物語をテーマに梅、ショウガのクッキーを開発した森さん

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「市姫物語」をクッキーに キャラ活用商品の第1号

北日本新聞(2017年7月25日)

 上市町森元町の菓子製造販売「花月堂」は、商売の神様を祭る地元の市姫神社(上中町)の伝説にちなんだクッキー「市姫物語」を開発した。味は伝説に登場する梅、町特産のショウガを使った2種類。昨年、町商工会を中心に決めた市姫姉妹キャラクターを活用した商品の第1号で、27~30日に県上市カヌー競技場(千石)で行われる全国中学生カヌー大会で販売する。

 伝説は江戸時代、上市の商人が、三日市からの帰り道に梅の花を持った美しい姫に出会い、求められるままおぶって行くと、実は大きな石だったという内容。花月堂4代目の森敦史さん(48)が上市を印象付ける新商品として「市姫物語」をテーマに今春から検討を重ねた。

 「雪の球」を意味するクッキー「ブール・ド・ネージュ」で、さくさくとした食感と口の中で崩れる軟らかさが特徴。ショウガの粉末、梅肉を使い、それぞれ辛味と酸味の加減に配慮した。

 テフ・デザインファクトリー(東江上)代表の伊東将太さん(33)が市姫姉妹をあしらったパッケージを担当し、伝説を読んでもらえるよう巻物をイメージした筒型の容器を採用した。

 森さんは「幅広く受け入れられる菓子を考えた。まず地元の皆さんに認めてもらい、土産品として広めたい」と話す。2種類が5個ずつ入り、価格は583円(税込み)。27日から花月堂でも販売を始め、カミール内、つるぎの味蔵などで順次取り扱う予定。

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