金沢社長(右から4人目)から歓迎を受ける学生=ホテル寺尾温泉

金沢社長(右から4人目)から歓迎を受ける学生=ホテル寺尾温泉

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新生・寺尾温泉は「音楽宿」 防音室・演奏会場を新設

北日本新聞(2017年8月3日)

 閉館していた砺波市井栗谷の老舗旅館「寺尾温泉」が2日、宿泊施設「ホテル寺尾温泉」としてリニューアルオープンした。"音楽宿"をコンセプトに、防音の個室スタジオや演奏会用の会場を備え、大学生を主なターゲットに据えた。初日は早速、四天王寺大(大阪)の学生67人が訪れた。

 寺尾温泉は1831年に開湯し長年親しまれてきたが、設備更新に費用がかかるため2014年に閉館。長野県白馬村でホテルを展開する福々家(ふくふくや)(同村、金沢健承社長)が寺尾温泉から施設を借り受け、ことし2月に改修を始めた。

 客室は80室で約500人収容できる。防音の個室スタジオは22部屋ある。軽音楽サークルのほか、市内のスポーツ施設の利用を目的に体育系サークルの予約も相次ぎ、9月末までに、関西を中心に17大学25団体の延べ6800人の予約がある。金沢社長は「音楽練習や懇親の場として役立ててほしい」と話している。

 四天王寺大の学生は、軽音楽サークル「フォークソングクラブ」のメンバーで、5日まで合宿する。合宿担当の藤尾幸秀さん(20)と浦田勇貴さん(19)は「宿泊費が安くて大阪から近かったのが決め手。演奏設備も良く、滞在中のライブが楽しみ」と期待している。

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