須坂市は、より多くの映画やドラマの撮影を誘致するため、ロケに適した市内の場所を紹介するウェブサイト「信州須坂ロケーションガイド」を作った。市内の蔵の街並みや公園、学校などを撮影した写真を掲載。撮影が行われた実績も紹介し、定期的なロケの誘致に生かす。
サイトでは「まちなみ」や「景勝地」、「季節の花」など10項目に分け、ロケの候補地を掲載。市内の桜の名所「臥竜公園」や景勝地「米子大瀑布(ばくふ)」のページでは動画も載せた。「不動滝」と「権現滝」が水しぶきを上げて岩場に落ちる様子を映像で紹介している。
市内では2014年に「アルビノの木」(金子雅和監督)の撮影が行われたほか、16年にはNHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像に米子大瀑布が使われ、ロケ地として実績を積みつつある。市民有志も15年に撮影に適した市内の場所を紹介する冊子「信州須坂ロケーションガイド」を作成。昨年はエキストラや炊き出しなどで撮影に協力する有志の「須坂ロケーションサービス」もでき、市民の間でもロケの誘致に向けた機運が高まってきている。
今回のサイトはロケーションガイドを作った市民からの要望を受け、インターネットを通じて関係者に須坂をPRしようと設けた。担当する市商業観光課の小林正和主査は「継続してドラマや映画の撮影が須坂市内で行われる一助になればいい」と期待している。