諏訪市の宿泊施設と諏訪観光協会などでつくる「諏訪魅力UP(アップ)委員会」は26日、観光客や市民を対象にした怪談を楽しむ催し「The(ザ)・怪談」を同市湖岸通りにある重要文化財の温泉保養施設「片倉館」で開く。趣のある建物の中で怖い話を聞き、夏の諏訪の思い出をつくってもらおうと初めて企画した。「怪談師」として活動する野沢温泉村出身の牛抱(うしだき)せん夏(か)さん(38)が、話術で涼しいひとときを贈る。
同委員会は、諏訪湖祭湖上花火大会(15日)に注目が集まる諏訪の夏に、新たな催しを定着させ、魅力を倍増させようと怪談を楽しむ催しを発案した。観光名所でもある片倉館2階の大広間を使うことで、観光資源の有効活用にもつながると考えたという。
「1人では耐えられないほど怖いので、家族やパートナーと一緒に来場してほしい」と同委員会。PRポスターにも「お一人様でのご参加はご遠慮ください」と印刷して、怖さを"予告"している。
牛抱さんは、怪談を得意とするタレント稲川淳二さんが審査委員長を務めるテレビ番組「怪談グランプリ2010」の優勝者。同委員会の唐沢豊明さん(39)は「宿泊客と地元の人が一緒になって、夏の終わりに涼んでほしい」と参加を呼び掛けている。
「The・怪談」は午後9時15分〜10時。先着200人で、入場料千円(中学生以下無料)。同委員会加盟施設に当日宿泊する人は500円。問い合わせは諏訪観光協会(電話0266・52・2111)へ。