長野県 松本・上高地・美ヶ原 アウトドア・レジャー

焼岳、特段の異常なし 噴気確認受け気象庁現地調査

信濃毎日新聞(2017年8月12日)

 気象庁は11日、9日深夜から10日未明にかけて小規模な噴気が確認された北アルプスの焼岳(長野・岐阜県境、2455メートル)の現地調査をし、「特段の異常は認められなかった」と発表した。ただ、同庁火山課は、噴気活動が再び活発化する恐れがあるとして、登山者にヘルメットを着用し、山頂近くにとどまらないよう呼び掛けている。

 調査は、麓から同庁観測班が目視で実施。10日に噴気が上がった場所で噴気は確認されず、周辺でも明らかな地形の変化や灰などの噴出物は見られなかった。10日未明以降から11日夕まで、火山性地震は観測されていない。同庁は焼岳の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に保ち、観測を続ける。

 また、国土交通省北陸地方整備局(新潟市)は11日、予定していたヘリコプターによる上空からの調査を10日に続き悪天で中止した。今後、地上から監視を続ける。

 気象庁によると、焼岳では9日午後11時50分ごろから10日午前2時ごろにかけ、空振を伴う地震を6回観測。山頂の西側400メートル付近の山腹で白い噴気を確認した。

今月のお得な国内ツアー びゅう

松本・上高地・美ヶ原 ニュース

松本・上高地・美ヶ原
イベント

松本・上高地・美ヶ原
スポット