26日に国指定史跡安田城跡(富山市婦中町安田)で開かれる「安田城月見の宴」に向け、地元の朝日小学校5、6年生が剣詩舞の練習に励んでいる。児童は7月下旬から夏休み返上で稽古に取り組み、「いい演舞を見せたい」と張り切っている。
安田城月見の宴は、地域の親睦と活性化を目的に、地元住民でつくる実行委員会(小坂伸次郎会長)が毎年開催している。児童12人が武者行列で安田城跡に入場し、「白虎隊」の曲に合わせて舞を披露する。
児童は学年ごとに分かれ、渋川流剣詩舞師範の沼天榮さん(富山市婦中町下条)の指導を受けながら、練習に励んできた。8月中旬の朝日公民館での稽古では、5、6年生が一緒にやりと、なぎなたに見立てた棒を持ち、当日の動きや振り付けを確認していた。
沼さんは「力を合わせて一つのことを成し遂げる大切さを学んでほしい」と期待し、6年生の岡田将治君(12)は「勇ましい舞を見てほしい」と意気込んでいた。
当日は午後5時半に開始。地元団体による大正琴の演奏や剣詩舞のほか、越中おわら節の輪踊りなどを行う。北日本新聞社共催。問い合わせは同公民館、電話076(469)2495。