「故郷」の演奏では観客も合唱したOMFの金管アンサンブル演奏会=13日、松本市のあがたの森文化会館

「故郷」の演奏では観客も合唱したOMFの金管アンサンブル演奏会=13日、松本市のあがたの森文化会館

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音色爽やか 祭典開幕 セイジ・オザワ松本フェス

信濃毎日新聞(2017年8月14日)

 松本市内で多彩なプログラムで繰り広げられる音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」は13日、若手音楽家による金管アンサンブルの演奏会で開幕した。前身のサイトウ・キネン・フェスティバル松本から26回目、OMFとして3回目。あがたの森文化会館に爽やかな響きが満ち、聴衆約330人と開幕を祝った。
 演奏会はOMF総監督の小澤征爾さん(81)が重視する次世代育成の一環。127人の応募者から10人が選ばれ、6日から下高井郡山ノ内町奥志賀高原でサイトウ・キネン・オーケストラ奏者の指導を受けてきた。
 この日は複雑な構成の現代曲を生き生きと奏でたほか、ビゼーの「カルメン組曲」やガーシュインのメドレーなどを鮮やかなハーモニーで表現。アンコールの「故郷(ふるさと)」では聴衆も合唱し、会場が温かな雰囲気に包まれた。
 東京芸大2年の三村梨紗さん(19)=トランペット=は「憧れの舞台でアンサンブルの楽しさを学べた」。上田市出身で洗足学園音大大学院2年の若林俊介さん(23)=同=は「地元の音楽祭で演奏できて感慨深い」と喜んでいた。愛知県一宮市の墨宇一郎さん(68)は「フレッシュな演奏だった。(大正期の)建物の雰囲気も相まって良かった」と話していた。
 OMFはこの日を含む9プログラム12公演で9月10日まで。小澤さんは8月15日に松本市入りするという。

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