利用開始に向けて小黒川PA近くに設置されたスマートICの案内標識

利用開始に向けて小黒川PA近くに設置されたスマートICの案内標識

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中央道小黒川スマートIC利用開始へ 伊那の観光振興に期待

信濃毎日新聞(2017年8月22日)

 伊那市西町の中央道小黒川パーキングエリア(PA)に整備中の小黒川スマートインターチェンジ(IC)について、9月末を目標とする利用開始に向けた準備が進んでいる。県内の中央道で初めてのスマートIC。周辺では案内標識も設置され、観光関係者からは期待の声が上がっている。

 同ICは、自動料金収受システム(ETC)専用で、24時間の利用が可能。伊那市特定道路整備推進課によると、市と中日本高速道路(名古屋市)が建設し、総事業費約14億8千万円。このうち市は、約4億円をかけて市道への取り付け道路などを整備する。

 市は同ICの開設後、小黒川PA内に置く観光パンフレットの種類を増やす考え。市観光課は「そばや紅葉をPRしたい」と力を込める。市内には同ICから約3キロ北側の南箕輪村境に伊那ICがある。同課は「(高遠城址(じょうし)公園などの)桜の時季の渋滞も緩和されるのではないか」とみている。

 小黒川PA近くの農産物直売所グリーンファーム(伊那市ますみケ丘)の小林啓治社長(45)は「東海地方から日帰りツアーなどで来る人が訪れやすくなりそう」。諏訪地方から中央道で訪れる客も多いとし、「諏訪からもアクセスしやすくなる」と話す。

 同市西春近の中央道伊那スキーリゾートの担当者も「スキーシーズンは中京圏からの利用客が全体の約6割。小黒川スマートICから車で約10分となり、駒ケ根IC(駒ケ根市)からよりもぐっと近くなる」と期待している。

 上伊那地方では駒ケ根市の中央道駒ケ岳サービスエリアに、本年度末の利用開始を目標にして、駒ケ岳スマートICの整備が進んでいる。

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