生薬や漢方薬に用いられる植物を家持が詠んだ歌11首とともに展示されている=市万葉歴史館

生薬や漢方薬に用いられる植物を家持が詠んだ歌11首とともに展示されている=市万葉歴史館

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家持が見た薬草展始まる 高岡市万葉歴史館

北日本新聞(2017年8月24日)

 大伴家持生誕1300年を記念した高岡市万葉歴史館(坂本信幸館長)の秋の特別企画展「家持が見た薬草」が23日、同市伏木一宮の同館で始まった。10月16日まで。

 万葉集に登場し、生薬や漢方薬に用いられる植物に着目。関連する歌を中心に約120点を展示した。

 葛根湯(かっこんとう)の原料・クズや、鎮咳薬(ちんがいやく)になる陳皮(ちんぴ)の原料・タチバナなどを、家持が題材にして詠んだ歌11首とともに並べた。秋の七草の一つで、薬に使われたフジバカマをポプリにして香りを楽しめるコーナーがあるほか、日本古代の医学や富山の薬売りの歴史も紹介している。

 26日は高岡万葉セミナー「大伴家持歌をよむI」を開く。万葉集の研究で知られる大濱眞幸元関西大教授、平舘英子日本女子大名誉教授、内田賢徳京都大名誉教授の3人が越中赴任以前の歌について講演する。受講料は3千円(学生千円)。問い合わせは同館、電話0766(44)5511。

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